研究課題
基盤研究(C)
神戸一中の個票データベースの完成により、先行研究である鶴岡中学の共同研究との地域間比較が可能となった。地方都市(鶴岡中)と比較することにより、近代都市(神戸一中)としての中等教育機関の社会的機能が明らかになった。神戸一中の個票データを分析することにより、近代都市における神戸一中の利用層は士族ではなく、平民が学校を積極的に戦略的に利用していたことを証明することができたのである。さらに我々は戦前における旧来型の中学校モデルと近代的中学校モデルの併存、衝突、近代型に収斂するプロセスを明らかにし、教育の担い手としての近代実業層の存在と学校利用戦略を実証した。
すべて 2010 2008
すべて 学会発表 (2件)