音楽表現を「場」という視点から捉えるため、イタリアのロンバルディア州で「舞台表現(テアートロTeatro)教育」の理論と実践について調査研究を進めた。子どもたちが身体、動き、ことば、音・音楽、ドラマを通して様々な場を共有しながら、伝達・表現するという本教育活動は、情動、認知、表現、コミュニケーションの局面を相関的に捉え、表現力を段階的に引き出していく注目すべき取り組みである。この視点をふまえ、音楽領域に特化した「音楽テアートロTeatromusicale」の教育活動について、イタリアの研究者や実践家と研究交流を進め、その成果は、わが国の教員養成・研修のために実践的に活用された。
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