研究概要 |
Xを複素数体上定義されたn次元非特異射影多様体, LをX上の豊富な因子とする.このとき(X, L)を偏極多様体と呼ぶ. n=4かつ随伴束K_X+ Lがネフとなるどんな偏極多様体(X, L)に対しても, m(K_X+ L)が大域切断を持つような正整数mを調べ, mが3以上の任意の整数の時には, m(K_X+ L)が大域切断を持つことがわかった.さらにこの4次元における方法はnが11以下の場合についても適用できることがわかった.またこの方法で必要になると思われる偏極多様体の不変量に関する考察も行った.
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