LHCなどの加速器を使った素粒子実験で粒子の性質(スピン)を決めるため、模型についての理論的な仮定によらない手法を開発、すでにあるTevatronやLEP-IIのデータでも使えるはずであることを示した。地下ではカムランド実験でニュートリノのパラメータを精密に決め、唯一測られていない混合角であるθ13が存在する間接的な徴候を得た。宇宙観測では天球の1/3を超える過去最大(一兆画素以上)のイメージを公表した。そしてその三つに共通の課題である暗黒物質が銀河内で消滅する確率が高くなるメカニズムを発見、その証拠を地下ニュートリノ実験で捕える可能性を指摘した。
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