ベンゼンチオール添加剤と超音波照射を組み合わせ、水溶液中でのペプチドの加水分解反応を実施した。ペプチドの加水分解は従来の酸加水分解とは異なる優位な特徴を示した。すなわち、プロリン部位での分解による情報獲得が可能であった他、酸加水分解の特徴である脱水反応は起こらなかった。さらに従来と比較して反応時間の短縮化と添加剤量の低減化にも成功した。同時に、真空中でのレーザー光照射による新規水素発生試薬の発見、および電界噴霧イオン化法と組み合わせた電子線照射法により、水素発生と水素移動反応についても研究論文を発表することができた。
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