光化学修飾法による硫黄官能基化ダイヤモンド粉末の作製及び生体分子固定に関する研究

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20560029
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 薄膜・表面界面物性
• 研究機関: 独立行政法人産業技術総合研究所
• 研究代表者: 中村 挙子 独立行政法人産業技術総合研究所, 先進製造プロセス研究部門, 主任研究員 (70357656)
• 連携研究者: 大花 継頼 独立行政法人産業技術総合研究所, 先進製造プロセス研究部門, 主任研究員 (10356660)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: ダイヤモンド粉末 / 表面化学修飾 / 硫黄官能基 / 自己組織化 / 生体分子固定 / 光反応 / パターニング

研究概要

光化学修飾法を利用することにより、基材であるダイヤモンドの特性を保持しつつ、ダイヤモンド粉末表面へリンカー鎖を介さない直接硫黄官能基修飾法を開発した。さらに、金-硫黄原子の自己組織化を利用したダイヤモンド粉末表面上への金ナノ粒子固定および金薄膜上へのダイヤモンド粉末のパターニング形成を可能にした。また、金ナノ粒子固定ダイヤモンド粉末によるDNA生体分子固定に成功し、特異的な遺伝子配列の検出について知見を得た。

研究成果

• [雑誌論文] Photochemical modification of diamond powder with sulfur functionalities and its behavior on gold surfaces (2010)
  • 著者名/発表者名: T.Nakamura, T.Ohana, Y.Hagiwara, T.Tsubota
  • 雑誌名: IOP Conf. Ser.: Mater. Sci.Eng. vol.16 ページ: 012002
  • 査読あり
• [雑誌論文] Photochemical modification of diamond powders with elemental sulfur and their surface-attachment behavior on gold surfaces (2009)
  • 著者名/発表者名: T.Nakamura, T.Ohana, Y.Hagiwara, T.Tsubota
  • 雑誌名: Phys.Chem.Chem.Phys. vol.11 ページ: 730-734
  • 査読あり
• [学会発表] Photochemical modification of diamond powder with sulfur functionalities and its surface-attachment behavior on gold surfaces (2010)
  • 著者名/発表者名: 中村挙子, 大花継頼, et al.
  • 学会等名: E-MRS 2010 Spring Meeting
  • 発表場所: ストラスブール(フランス)
  • 年月日: 2010-06-08
• [学会発表] 硫黄官能基化ダイヤモンド粉末の金表面上における挙動 (2010)
  • 著者名/発表者名: 中村挙子, 大花継頼, 他
  • 学会等名: 日本化学会第90春季年会
  • 発表場所: 近畿大学 本部キャンパス(大阪府)
  • 年月日: 2010-03-29
• [学会発表] 表面官能基を利用したカーボン系材料の光化学修飾 (2009)
  • 著者名/発表者名: 中村挙子
  • 学会等名: 表面技術協会材料機能ドライプロセス部会 第81回例会
  • 発表場所: 産業技術総合研究所 秋葉原事業所(東京都)
  • 年月日: 2009-11-24
• [学会発表] 単体硫黄を利用したダイヤモンド粉末の光化学修飾および金表面上における挙動 (2009)
  • 著者名/発表者名: 中村挙子, 大花継頼, 他
  • 学会等名: 第22回ダイヤモンドシンポジウム
  • 発表場所: 早稲田大学 大久保キャンパス(東京都)
  • 年月日: 2009-10-22
• [学会発表] ダイヤモンド粉末の硫黄官能基による光化学修飾および金表面上における挙動 (2009)
  • 著者名/発表者名: 中村挙子, 大花継頼, 他
  • 学会等名: 日本化学会第89春季年会
  • 発表場所: 日本大学 船橋キャンパス(千葉県)
  • 年月日: 2009-03-28