高速列車がトンネルに突入する際に、トンネル入り口周辺に圧力波(トンネル突入波)を放出する。本研究では、高速列車がトンネルに突入する過程をシミュレーションし、トンネルに対してオフセットした状態での突入や、トンネル入り口における地理の影響を評価することを目的とし、CIP法による3次元シミュレーションシステムを構築し、簡単なモデルについてのシミュレーションを行った。シミュレーションシステムでは、高速列車の突入に関する流体解析部分と突入波の放射に関する音響解析部分で分けて構成した。両解析システムとも距離減衰が理論通り現れず、保存則の適用に問題があることが明らかとなった。
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