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2010 年度 実績報告書

抗イモチ病用カスガマイシンの大腸菌による発酵生産と新規ハイブリッド抗生物質の創製

研究課題

研究課題/領域番号 20580081
研究機関秋田県立大学

研究代表者

小嶋 郁夫  公立大学法人 秋田県立大学, 生物資源科学部, 教授 (90315581)

研究分担者 上松 仁  秋田工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (20435407)
春日 和  公立大学法人秋田県立大学, 生物資源科学部, 助教 (40315594)
キーワード抗生物質生産 / 代謝工学
研究概要

(1)Streptomyces kasugaenslsが生産する抗生物質カスガマイシン(KSM)の生合成遺伝子クラスターから構築したKSM生合成プラスミド(平成20年度)を、異属放線菌Rhodococcus erythropolis L-88の染色体に導入したところ、KSMを生産した(54μg/mL)。これは、Streptomyces属放線菌由来の抗生物質がRhodococcus属放線菌において生産できた数少ない例である。
(2)KSMとの構造類似物質で、Streptomyces sp.MA514-A1が生産する抗生物質ミノサミノマイシン(MSM)の生合成遺伝子クラスター(平成21年度にクローン化)について解析を行った。その結果、約32kb領域に21遺伝子群(msmA~msmU)が存在し、msmA~msmHはカスガミンとイノサミンのアミノ糖鎖部分、msmJ~msmUはenduracididine側鎖の生合成に関与していると推定された。一方、これら遺伝子群の転写活性化推定遺伝子は見出されなかった。
(3)KSMとMSMとのハイブリッド物質を生産誘導するため、両物質の生合成遺伝子クラスターを、異種遺伝子発現用のStreptomyces lividans TK21株の染色体に組込んだ多重導入株を作成した。本株は、KSMとMSMを同時に生産したが、目的のハイブリッド物質は検出できなかった。
(4)MSM生合成遺伝子クラスターのアミノ糖鎖生合成推定遺伝子群(msmA~msmH)、enduracididine生合成推定遺伝子群のmsmO~msmUならびにmsmS~msmUの3領域をそれぞれS.lividans TK21株の染色体に組込んだ。いずれの導入株も、Pseudomonas fluorescensに対する抗菌物質を生産した。これらの構造に関しては検討中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] アミノグリコシド系抗生物質ミノサミノマイシン生合成遺伝子クラスターの解析2012

    • 著者名/発表者名
      春日和, ら、7名
    • 学会等名
      日本農芸化学会2012年度大会
    • 発表場所
      京都市京都女子大学
    • 年月日
      2012-03-24
  • [学会発表] Rhodococcus属細菌を宿主としたカスガマイシンの異種生産2011

    • 著者名/発表者名
      春日和, ら、9名
    • 学会等名
      日本農芸化学会2011年度大会
    • 発表場所
      京都市京都女子大学
    • 年月日
      2011-03-27

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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