研究課題
基盤研究(C)
ニッケル触媒存在下,同一分子内にアルキンを有するアリルアルコール類を用いる反応を行ったところ,新しいタイプの溝呂木-ヘック反応が進行することを見いだした.具体的には、反応途中に形成するニッケル中心からβ位の炭素上にH 原子とOH基とが共存する(σ-アルキル)ニッケル中間体を形成後,通常の溝呂木-ヘック反応で見られるβ-水素脱離ではなくβ-酸素脱離が先んじて起こることを明らかにした.
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