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2010 年度 研究成果報告書

漢方薬の生理活性ペプチドを指標とする薬効解析

研究課題

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研究課題/領域番号 20590148
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 医療系薬学
研究機関大分大学

研究代表者

武山 正治  大分大学, 医学部, 教授 (40221379)

研究分担者 伊東 弘樹  大分大学, 医学部, 副薬剤部長 (50420641)
佐藤 雄己  大分大学, 医学部, 主任 (00570087)
研究期間 (年度) 2008 – 2010
キーワード漢方薬 / ペプチド
研究概要

漢方薬の薬理作用の違いを明確にするために,各種生理活性ペプチドを指標とした薬効解析を行うことは有用である.そこで,腹部微小循環改善作用の指標としてのVIP,CGRP,SP,胃や腸の運動障害改善の指標としてのMotilin,Gastrin,Somatostatin,分泌障害改善の指標としてのSecretin,CCK,ストレスの指標としてのACTH,β-Endorphin,cortisolの高感度EnzymeImmunoassay(EIA)を利用して,各種薬剤の薬効解析を目指した.これら体液中ペプチド濃度はきわめて微量であるため,高感度のみならず特異性の高い定量法の確立が必要であり,本EIAは,血漿中ペプチド濃度の測定には有用である.さらに,大建中湯の作用メカニズムを解明するために,がん患者における便秘の指標としてペプチド濃度との関連性を検討した.その結果,消化器症状の評価には,腹部微小循環改善作用の指標としてVIPおよびSPが,胃や腸の運動障害改善の指標としてMotilinおよびSomatostatinが有用であることが分かった.また,牛車腎気丸(適応:下肢痛,腰痛,しびれ,むくみ等)の作用メカニズムを解明するために,健常成人5名に対し,単回経口投与し経時的に採血し,ペプチド濃度との関連性を検討した.その結果,消化器症状の評価には,腹部微小循環改善作用の指標としてVIPが有用であることが分かった.よってこれら生理活性ペプチド濃度は,漢方薬の薬理作用の違いを明確にする指標となることが示唆された.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Daikenchuto raises plasma levels of motilin in cancer patients with morphine-induced constipation.2010

    • 著者名/発表者名
      Sato Y, Itoh H, Takeyama M.
    • 雑誌名

      J.Trad.Med. 26(3)

      ページ: 122-130

  • [学会発表] 大建中湯がモルヒネ使用による便秘患者における血中消化管ペプチド濃度に与える効果2010

    • 著者名/発表者名
      佐藤雄己, 伊東弘樹, 武山正治
    • 学会等名
      第8回日本臨床腫瘍学会学術集会
    • 年月日
      20100000
  • [学会発表] 牛車腎気丸が血中神経ペプチド濃度と血流速度に与える効果2010

    • 著者名/発表者名
      佐藤雄己, 鈴木陽介, 安部智英, 中原良介, 伊東弘樹, 武山正治
    • 学会等名
      第27回和漢痍薬学会学術大会
    • 年月日
      20100000

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公開日: 2012-01-26   更新日: 2016-04-21  

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