研究課題/領域番号 |
20590180
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 東北文化学園大学 |
研究代表者 |
齋野 幸子 東北文化学園大学, 医療福祉学部, 客員教授 (50312559)
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研究分担者 |
近藤 尚武 東北文化学園大学, 医療福祉学部, 教授 (20004723)
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連携研究者 |
大和田 祐二 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20292211)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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キーワード | 脂肪酸結合蛋白 / 網膜 / 内耳 / パイエル板 / 免疫組織化学 |
研究概要 |
成熟マウスの網膜では脳型FABPが錐状体視細胞に、心臓型FABPがアマクリン・双極・水平細胞に、そして表皮型FABPが神経節細胞に局在した。非神経性細胞については、脂肪型FABPが正常時には内在性ミクログリアに局在したが、光照射後の変性過程の網膜では侵入する多数のマクロファージに表皮型FABPが強く局在発現したので、これら2種のFABP分子の免疫組織化学的反応により傷害時神経系における両細胞の分別同定が可能だと示唆された。内耳では、音受容の有毛細胞にはいずれのFABPも発現局在しなかったが、それを囲む支持細胞に多様な発現が認められた:心臓型FABPが内外柱細胞と外指節細胞に、脳型FABPが境界細胞とヘンセン細胞と線維芽細胞に局在。神経系での非神経細胞の機能が最近注目されているが、これら2種のFABPの遺伝子ノックアウトマウスの聴覚に異常は検出されなかった。これらの感覚器に加えて、腸パイエル板の樹状細胞とパイエル板を覆う上皮内のM細胞に表皮型FABPが局在することを明らかにし、FABPsの腸免疫反応での役割が強く示唆された。
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