ヒトの老化を特定する確実なバイオマーカーは知られていない一方、摂取エネルギー制限の老化防止効果や健康寿命増大は、霊長類では確実視されており、ヒトのボランティア群においても、体脂肪量の減少等、虚血性心疾患危険因子の改善やCRP値等の低下等が認められている。どの程度のエネルギー制限がヒトの寿命延長に効果があるかは決定されていないが、20%程度のエネルギー制限ならば活動的な生活がおくれるとされる。地域において食事調査を行い、住民の栄養状況とエネルギー摂取を測定し、血中マーカー等との関連を検討した。低摂取エネルギー摂取エネルギーと、エネルギー摂取(制限)に関連すると考えられる血中指標の関連を検討した。低エネルギー摂取者と高エネルギー摂取者を比較したところ、男女とも低エネルギー摂取者でCRPが低値をとる傾向がみられたが、有意な差はみられなかった。
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