研究概要 |
DNase Iを急性心筋梗塞の診断マーカーとして利用するための基礎的研究を行い,以下の成果を得た。(1)DNase Iのエクソン8に存在しているA2317GのSNPはアジア人では同じ傾向を示し,また1型と2型とでは耐熱性,耐酸性及び至適pHに差が認められた。(2)マイクロチップ電気泳動装置を用いるとDNA分解の程度(Dnase I活性)が10分前後で得られた。(3)死後の心筋組織を用いてRT-PCRを行ったが,サイトカインは検出できなかった。(4)死後の血液を用いてNT-proBNPの測定を試みたが結果は得られなかった。(5)Dnase Iのエクソン8に存在しているA2317GのSNPにおいて,1-2型は急性心筋梗塞の危険因子であることが明らかとなった。
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