連携研究者 |
雪吹 周生 日本医科大学, 医学部, 講師 (80193639)
高野 雅充 日本医科大学, 医学部, 講師 (40287719)
大場 崇芳 日本医科大学, 医学部, 助教 (00516015)
村上 大介 日本医科大学, 医学部, 助教 (70445782)
山本 真功 日本医科大学, 医学部, 助教 (90449265)
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研究概要 |
心臓カテーテル検査を受ける安定冠動脈疾患症例,冠動脈カテーテル治療症例を対象に,冠動脈内視鏡,光干渉断層法(OCT : optical coherence tomography)血管内超音波(IVUS ; intravascular ultrasound)によりプラーク病変,ステント留置術後の新生内膜再内皮化などにつき分析し,プラーク性状,線維性被膜の評価が重要であることを明らかにした.特にDES : drug eluting stentやBMS : bare metal stent留置後の先端画像変化を示し,両者で新生内膜再内皮化の大きな相違があること, 新生プラーク内に新生微小血管網が形成されていることを明らかにした. 不安定プラークマーカーとしてsLOX-1(soluble lectin like oxidized LDL receptor-1)に注目し,各種心血管バイオマーカーと対比分析,sLOX-1が急性心筋梗塞の早期診断マーカーとして有用であるのみならず, むしろ発症直前病態を反映している可能性についても報告した. さらに冠動脈カテーテル治療に伴う周術的微小心筋傷害(PMI : peri-procedural minor myocardial injury)に注目し, 術前の標的プラークの性状と各種心血管バイオマーカー(高感度TnT, NT-proBNP, sLOX-1, MMP-9など)の流出動態を対比分析することにより,潜在性のhigh-risk plaqueではカテーテル治療に伴いsLOX-1はより早く流出し,高感度TnTのピーク値が有意に高値であることを明らかにした.かかるhigh-risk plaqueは,OCTではlipid arch angleが大きく線維性被膜が薄いという特徴が示され,先端画像解析による新規バイオマーカーの臨床開発とバイオマーカーストラテジーの基盤が構築された.
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