研究課題
基盤研究(C)
SCC培養細胞を用いてRKIPを過剰発現あるいは減少させたが、ERKリン酸化(pERK)レベルは変化せず、細胞増殖能にも変化を与えなかった。SCC症例(原発53例,転移リンパ節11例)の手術検体を用いて、免疫組織化学的に検討した結果、RKIPとpERKの間には有意な関連性は見られなかった。一方、分化度とRKIP発現に注目したところ、高分化型ではRKIPが強陽性となる一方で、未分化型ではRKIP減弱が観察され、RKIP発現と分化度との間に有意な関連性が示された。RKIPの発現を検討することにより、SCCの悪性度や予後を推測できる可能性が示唆された。
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J Dermatol Sci. 60
ページ: 199-201