研究概要 |
●微量元素分析用準単色X線管の開発:ヘアピン型フィラメントから発生する熱電子を孔状ターゲットの内側面に衝突させ, K系列特性X線を発生させた。 ●フォトンカウンティング(エネルギー弁別)カメラの開発:テルル化カドミウム(CdTe)センサーをxyステージに取り付けて被写体をスキャンした。マルチチャンネルアナライザー(MCA)を使ってエネルギーとエネルギー幅を決定し,カウンターカード(CC)によりX線フォトンをカウントして画像化した。 ●反射式蛍光X線カメラの開発:xyステージ上に被写体をセットし,準単色X線を照射して発生する蛍光X線をカウントして薬剤の主要元素をマッピングした。空間分解能はX線ビーム径でほぼ決定された。 ●X線トポグラフィー(エンボスX線撮影):フラットパネルディテクター(FPD)とコンピューターラジオグラフィー(CR)を用いてエンボス撮影の基礎研究を行った。管電圧をかえて2画像を撮影した。次いでソフトを用いて1画像をシフトさせてサブトラクションを行うことにより,位相微分像と同等の画像を得ることができた。 ●エネルギー弁別X線CT (ET)の開発:弁別CTでは被写体を透過したフォトンをCdTe検出器, MCA, CCを用いてカウントし,断層像を再構成した。 ●蛍光X線CT (FT)の開発:準単色X線ビームを被写体に照射し,発生する蛍光X線のフォトンをコリメーターを介してカウントし,断層像を再構成した。
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