研究概要 |
振動式エネルギー弁別ライセンサーの開発 本研究では,CdTeセンサーを5.0~25.0mmlsの速度で振動させることによりプロジェクションデータを撮るためのラインセンサーを試作した。次いで,被写体を回転させながらプロジェクションデータを撮ることによりエネルギー弁別CT撮影を行った。 ●高速エネルギー弁別X線センサーの開発 LSOおよびYAP(Ce)シンチレーターを1×1×1mmに成形し,マルチピクヤルフォトンカウンター(MPPC)の受光面直上に貼り付けた。X線フォトンの入射によりMPPCで発生する電荷を積分し増幅してイベントシグナルを得た。電荷有感型増幅噐と成形増幅果の時定数を短くし,最大で10Mcpsのカウントレートを達成した。 ●振動式高速エネルギー弁別ラインセンサーの開発 上起の高速エネルギー弁別X線センサーを移動速度が600mmls程度の単軸ロボットに取り付けて振動式のラインセンサーを試作した。 ●基礎研究用高速エネルギー弁別X線CTシステムの開発 上記の高速ラインセンサーを用い,ターンテーブル上に被写体を載せて回転することにより,高速エネルギー弁別撮影を行った。 ●動物用高速エネルギー弁別X線CTシステムの開発 被写体を固定し,振動式センサーとX線源を一体化して回転させる方式のエネルギー弁別X線CTシステムを構築した。 ●KエッジCT 振動式CdTeセンサー付きの基礎研究用エネルギー弁別CTを使ってヨウ素KエッジCT,セリウムKエッジCT,そしてガドリニウムKエッジCTを行った。 ●高速KエッジCT LSO-MPPCおよびLSO-YAP(Ce)センサー付きの高速エネルギー弁別CTを使って,ヨウ素KエッジCTとガドリニウムKエッジCTを行った。 ●拡大エンボス撮影 空間分解能の向上を目的とし,100μmフォーカスX線装置を用いて被写体の3倍拡大撮影を行い,シングルエネルギーとデュアルエネルギーのエンボス撮影を行った。
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