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2009 年度 実績報告書

肝再生早期におけるカルシトニンの役割とその分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 20591606
研究機関名古屋大学

研究代表者

横山 幸浩  名古屋大学, 大学院・医学研究科, 寄付講座講師 (80378091)

研究分担者 梛野 正人  名古屋大学, 大学院・医学研究科, 教授 (20237564)
西尾 秀樹  名古屋大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (30345897)
江畑 智希  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (60362258)
國料 俊男  名古屋大学, 大学院・医学研究科, 特任助教 (60378023)
キーワードカルシトニン / 肝再生 / CGRP
研究概要

これまで肝再生とcalcitoninに関する研究はほとんどなく、先行実験においてラット70%肝切除モデルでの再生中の肝臓ではcalcitonin gene rerated protein : CGRPの遺伝子発現が正常値の約20倍に亢進していることをリアルタイムPCRで明らかにした。また、われわれはラット70%肝切除モデルを用い、1時間、6時間、12時間、1日、7日、14日のtime courseで肝重量の変化とCGRP遺伝子の発現量について詳細に検討した。肝切除24時間後以降に肝重量の増加を認め、リアルタイムPCRでは肝切除1時間後より残存肝内でのCGRP遺伝子の強発現を認めた。CGRP遺伝子の発現亢進は肝切除12時間後にピークに達し48時間後でも持続していた。これに相関し血清中のCGRP濃度は6時間後より上昇し、12時間後にピークに達し、血清中カルシウム濃度は6時間後より低下し12時間後には最低値を示した。さらに肝切除12時間後の残存肝組織に対するImmunohistochemistryの検討より、残存肝内に特異的なCGRP抗体陽性の肝細胞を認めた。
これらの結果よりCGRP遺伝子が切除後肝再生において重要な役割を担っていることが示唆され、特に肝再生時におけるCGRPと肝細胞の関与が強く示唆された。現在CGRP拮抗剤を用いてCGRPと肝再生のメカニズムについて動物実験モデルを用いて検討中である。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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