研究課題/領域番号 |
20592480
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
大室 律子 千葉大学, 看護学部, 教授 (60312964)
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研究分担者 |
佐藤 まゆみ 千葉大学, 看護学部, 准教授 (10251191)
和住 淑子 千葉大学, 看護学部, 准教授 (80282458)
黒田 久美子 千葉大学, 看護学部, 准教授 (20241979)
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キーワード | 看護管理学 / 人材育成 / 新人看護師 / プリセプター |
研究概要 |
我が国では、8割を超える病院が、新人看護師の育成方法としてプリセプターシップを導入している。しかし、医療の高度化や安全管理意識の向上、新人看護師の実践能力の低下などにより、プリセプターである看護師が疲弊し、プリセプターシップが立ちゆかなくなっている現状が指摘されている。本研究では、3年間の研究期間をかけて、プリセプターを支援する役割を担う"プリセプター支援担当者"を育成・活用するためのプログラムを開発することを目的としている。 平成20年度は、事前調査の結果より「プリセプター支援者に求められる能力・資質」24項目を明らかにし、その重要性及び獲得状況、プリセプター支援者が役割遂行する上での困難等に関する質問紙を作成し、全国400床以上の病院のプリセプター支援を担当する者を対象に全国調査を実施した。 その結果、プリセプター支援者が役割遂行する上での困難の記述は、(1)支援者から見たプリセプティーの現状、(2)支援者から見たプリセプターの現状、(3)新人指導・プリセプターのモチベーションを高める方法の希求、(4)支援者に求められていると感じている能力、(5)支援者としての時間管理の難しさ、(6)プリセプターとプリセプティーの関係調整、(7)支援者とプリセプターの精神衛生管理、(8)組織としての支援体制の不備、の8つに分類された。このうち、(3)〜(8)には先に明らかにした「プリセプター支援者に求められる能力・資質」24項目のずれかと深く関っており、これらの能力を開発する方向で、プリセプター支援者の困難感を解決するプログラムの開発の重要性が示唆された。 次年度は、上記の結果を踏まえて、プリセプター支援担当者育成プログラムを具体化し、実際にプログラムを試行する施設の選定までを行う予定である。
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