高齢者の転倒予防にむけ、爪切りを中心とするフットケアを高齢者(健康および施設入所)に提供し、足の状態や姿勢保持機能に及ぼす効果を検証した。健康高齢者に3ヶ月間と6ヶ月間の足趾ケアを提供した結果、SCIOスコア評価(爪白癬状態)に改善がみられた。さらに足底に胼胝を持つ者以外にも、爪白癬を持つ者の立位姿勢にも改善傾向が認められた。しかし、ケア介入終了後は、セルフケアだけでは改善した足状態の維持は困難であった。施設入所高齢者では、爪白癬の状態は改善する者もいたが、姿勢や動作機能では変化を確認することはできなかった。
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