研究課題/領域番号 |
20592598
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研究機関 | 高知女子大学 |
研究代表者 |
佐東 美緒 高知女子大学, 健康生活科学研究科, 研究員 (20364135)
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研究分担者 |
中野 綾美 高知女子大学, 看護学部, 教授 (90172361)
時長 美希 高知女子大学, 看護学部, 教授 (00163965)
益守 かづき 高知女子大学, 看護学部, 准教授 (20238918)
高谷 恭子 高知女子大学, 看護学部, 助教 (40508587)
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キーワード | 低出生体重児 / 育児力 / 看護教育プログラム / NICU / 家族 |
研究概要 |
本研究は、病院内のNICU施設で勤務する看護師・助産師、地域の保健所母子担当専門職として活動する保健師を対象とした「低出生体重児を育む家族の育児力を高める看護教育プログラム」を開発することを目的とした。 前述の目的に対して、(1)低出生体重児を育む家族は、看護者と保健師のどのような看護介入が育児力を高めることにつながる、もしくはつながったと考えているのか、看護者と保健師の看護介入によって、こどもと家族にどのような変化がもたらされたと考えているのか、(2)訪問看護師は、家族の育児力を高める看護介入をどのように実践しているのか、もしくは実践したいと考えているのか。家族の育児力を高めることを阻碍している因子が存在し、育児困難を強く感じている家族に対して実践している看護介入について明らかにする、(3)本研究の結果と先行研究から、低出生体重児を育む家族の育児力を高めるためにNICUに勤務する看護者と保健師、訪問看護を実践する訪問看護師が用いる有効な看護介入方法と家族にもたらす効果を抽出する。抽出した看護介入方法を組み込んだ「低出生体重児を育む家族の育児力を高める看護教育プログラム」を作成するという目標を中心に研究を進めていった。 平成22年度の研究成果として、NICUを退院したこどもと家族の訪問を行う訪問看護師にインタビューを行った。また、家族に関しては、研究代表者が訪問看護を実践する中で、どのような支援が必要であったか、個人が特定できないように、その支援内容を抽出し、看護教育プログラムに反映させた。看護教育プログラムの成果として冊子を作成し、看護師、保健師にその内容について、検討していただいた。冊子の内容は、乳児から幼児期のこどもを育む家族への支援に関して、こどもの身体の理解、代表的な看護介入方法、他機関との連携などを組み込んだ。今後は、臨床で冊子を活用していただき、洗練化を行う必要がある。
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