研究課題/領域番号 |
20592641
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研究機関 | 高知女子大学 |
研究代表者 |
時長 美希 高知女子大学, 看護学部, 教授 (00163965)
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研究分担者 |
中野 綾美 高知女子大学, 看護学部, 教授 (90172361)
川上 理子 高知女子大学, 看護学部, 准教授 (60305810)
益守 かづき 高知女子大学, 看護学部, 准教授 (20238918)
佐東 美緒 高知女子大学, 看護学部, 講師 (20364135)
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キーワード | ポピュレーションアプローチ / 家庭訪問 / 母子保健活動 / エンパワーメント / アクションリサーチ |
研究概要 |
平成20年度は、ポピュレーションアプローチによる母子保健活動を構築するための第1段階として、1)対象となる市町村の実情に応じた方法で、早期乳児全数訪問を計画し実施する、2)母子を対象にした家庭訪問による効果的な介入方法を開発する、ことを目的として研究を実施した。 【結果】 1)早期乳児全数訪問のシステムを構築した。 生後4ヵ月までの乳児のいる全家庭を対象に、訪問指導員による訪問を実施する。また、訪問結果に基づいて適宜ケース会議等を行い、育児支援家庭訪問事業をはじめとした適切なサービス提供や地域の社会資源に結び付ける。 2)エンパワーメントの概念を基盤とした家庭訪問による介入方法を開発した。 エンパワーメント訪問は、5つのステップで構成し、それぞれのステップに応じて、エンパワーメントを支援する介入を組み合わせて、家族と子どもをサポートする。ステップ1は「情緒的支援を中心とした母親のエンパワーメント」、ステップ2は「母子の状態を理解して母親をエンパワーメント」、ステップ3は「児の成長を一緒に確認して、必要な知識・ケアを提供してエンパワーメント」、ステップ4は「児の成長の肯定的評価、母親の育児を肯定的に評価して母親をエンパワーメント」、ステップ5は「訪問のまとめ」である。また、エンパワーメントを支援する介入方法は「傾聴と共感」「信頼関係」「パートナーシップ関係の形成」という介入を基盤として関係を構築し、家族への「情緒的支援」を継続する。また、家族や子どもの健康問題やニーズを把握して、「他の資源につなげる」「対処行動や対処能力の強化」「必要な知識・技術を教育する」「役割調整」という介入を実施する。そして、家族に「肯定的評価」を提供しながら、育児を充分認め、子どもの成長を一緒に喜び、元気づけてエンパワーメントを強化する。
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