平成20年度では、1.公空間における科学技術理解増進活動の調査とその特徴の整理、および、2.科学を扱うグラフィック・デザインに関する調査、3.ユビキタス・ミュージアムの設計、4.公空間を活用'した実証実験を実施した。その成果をもとに平成22年度は、4.公空間を活用した実証実験を実施した。 2009年8月22日から30日の9日間実施した「はこだて国際科学祭」の会期中、サイエンスカフェやサイエンスライブ、サイエンストークなど様々な科学イベントを実施した。これらの実施に向けて、科学祭ホームページを充実させ、一般市民の科学技術に関する意識の向上、参加意欲の促進を図った。 その結果、人口28万人の都市の規模において、科学という内容にもかかわらず、のべ8500名の参加があった。また会期中には50件の新聞掲載もあった。 「科学をまちに出す」という公空間を利用したユビキタス・ミュージアム構想によって、参加者のアンケート結果から、また、この構想についての招待講演が数件あったことから、市民の科学技術リテラシー/社会リテラシーの向上を図れることが明らかになった。
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