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2008 年度 実績報告書

日本国外にいる日本語バイリンガル若年層の複数言語能力、言語観に関する質的調査

研究課題

研究課題/領域番号 20652038
研究種目

萌芽研究

研究機関早稲田大学

研究代表者

川上 郁雄  早稲田大学, 大学院・日本語教育研究科, 教授 (30250864)

研究分担者 太田 裕子  早稲田大学, 留学センター, 助教 (50434353)
キーワード母語教育 / 第二言語教育 / バイリンガル / 若年層 / 複数言語能力 / 言語観 / 移動する子ども / 質的調査
研究概要

本研究は、日本国外にいる日本語バイリンガル若年層の日本語能力およびホスト社会言語(本研究の場合、英語)の言語能力および言語観に関する質的調査を目的としているため、本年度は、そのケーススタディとして、オーストラリアのシドニーに暮らす日本語バイリンガル若年層を対象にした。2008年10月から6週間、NSW州立Cleveland Street Intensive English High Schoolで、調査を実施した。この学校は、新着移民子弟への英語教育(ESL)を集中的に行っている公立学校である。この学校に在籍する日本語バイリンガル生徒、およびこれらの学校の卒業生の日本語バイリンガルを紹介してもらい、面接調査を行った。調査は以下の方法で行った。視点は3つある。第一は、(1)学校の視点である。英語集中学校での教育内容・方法と生徒の英語習得状況に関する調査。これはESLスケール等の方法による英語能力に関する記録や教員へ面接調査、および授業観察を行った。このことによって、学校在籍当時の生徒の英語能力の多角的な把握を行う。第二は、(2)家庭の視点である。家庭の言語使用状況、複数言語使用に対する親子の考え方、および学習環境等について、本人を含む家族に対する面接調査を行った。第三は、(3)子ども(高等教育レベル、あるいは成人を含む若年層)への個別面接を行った。ここでは、本人の英語学習および日本語学習についての考え方、英語能力、日本語能力に対する考え方と自己評価を調査する。これらの調査から、新着移民として受ける英語教育の状況、およびその後の英語能力の発達についての他者評価および自己評価、さらにホスト社会における母語維持および英語学習に対する、子どもの視点からの認識と考察が得ることをねらいとした。調査は順調に進み、調査結果については研究室のHPで公開した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 「移動する子どもたち」のことぱの教育を創造する-ESL教育とJ S L教育の共振2009

    • 著者名/発表者名
      川上郁雄, 石井恵理子, 池上摩希子, 斎藤ひろみ, 野山広
    • 総ページ数
      325
    • 出版者
      ココ出版

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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