本研究では、提案されている手法の中で最も高精度な歩行者検出を実現するCoHOG特徴を用いた手法を実時間で実行するための並列処理方式の検討およびハードウェアアーキテクチャの提案を行った。これに加えて、マルコフ連鎖モンテカルロを用いて検出精度を劣化させずに演算量の削減を行う手法を提案した。検出に加えて、認識の実現に不可欠な追跡処理の精度を向上させるために、複数の手掛かりを用いた追跡手法提案を行い、マルチコアプロセッサを用いた実時間処理方式の提案も行った。最後に、検出と追跡を統合する手法を示し、本研究の成果を組み合わせることにより、高精度な実時間歩行者認識が実現可能であることを示した。
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