従来、ソングバードの大脳基底核がさえずりの学習に必須であり、基底核ニューロンがさえずりに関連した神経活動を示すことは知られていたが、睡眠中どのような神経活動を示すか不明であった。本研究により、(1)幼鳥基底核ニューロンは、さえずり行動中に示した神経活動と同様の活動を睡眠中に示し、(2)成鳥基底核の局所電場電位(LFP)は睡眠中にガンマオシレーションを示すことが明らかになった。さえずり行動中だけでなく、睡眠中における大脳基底核の自発的神経活動が、さえずりの学習や既に学んださえずり行動の維持に関わる可能性がある。
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