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2008 年度 実績報告書

聞き手による吃音と正常発話との聴覚認識バウンダリーに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20700428
研究機関広島大学

研究代表者

川合 紀宗  広島大学, 大学院・教育学研究科, 講師 (20467757)

キーワード吃音
研究概要

本年度は, Matlab等のソフトウェアを使用し, 吃音症状の発話サンプルを人工的に作成した。音響学的にNaturalな吃音症状の発話サンプルを作成するには莫大な時間がかかり, 今年度予定していた実験の開始を遅らせることとなったが, これまで作成したサンプルをもとに, 次年度以降は比較的スムーズに実験を遂行できるものと考えられる。なお本年度は, 吃音の重症度や発生頻度が変化した場合の聞き手の反応の変化を明らかにするための手続きとして, 以下の作業を実施した。
1. 実験の実施に先立ち, 実験刺激としてシュミレートされた吃音の核症状を含む発話サンプルを作成した。非吃音の成人(男性1名, 女性1名)の発話を録音し, コンピューター処理により連発性吃音(繰り返し)を人工的に作成した。繰り返しのユニット数を増減させることにより, 吃症状の重症度を変化させた発話サンプルを作成し, それらの発生頻度を変化させることにより, 吃頻度を変化させた発話サンプルを作成した。また, 実験参加者が発話サンプルの評価を行うためのコンピュータソフトウェアを作成した。
2. パイロット実験の実施
広島大学の学生計4名(男性2名, 女性2名)が実験に参加した。そのうち2名(男性1名, 女性1名)には, 連発性吃音の重症度を変化させた発話サンプルを聞かせ, 残り2名(男性1名・女性1名)には, 連発性吃音の重症度を一定にし, 吃頻度を変化させた発話サンプルを聞かせた。実験は, 防音設備の整った広島大学大学院教育学研究科内の音響実験室・聴覚検査室内で実施した。参加者は, 発話サンプルの評価を行うための上記コンピュータソフトウェアにより, 発話サンプルそれぞれを1=流暢, 100=吃音の尺度で評価を行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Sound Prolongations : Effects of Duration and Frequency on Listeners' Perceptions2008

    • 著者名/発表者名
      Norimune Kawai, E. Charles Healey, & Thomas D. Carrell
    • 学会等名
      2008 American Speech-Language-Hearing Association Annual Convention
    • 発表場所
      McCormick Place West, Chicago, Illinois, USA
    • 年月日
      2008-11-20

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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