呼吸器におけるプロトン感受性イオンチャンネルの分布と発生

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20700429
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: リハビリテーション科学・福祉工学
• 研究機関: 札幌医科大学
• 研究代表者: 菊池 真 札幌医科大学, 医学部, 助教 (20404585)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2009
• キーワード: ASIC2 / 線毛 / 呼吸器 / 発生

研究概要

Acid sensing ion channel 2 (ASIC2)は上皮性ナトリウムチャンネルの1つで、酸性領域で活動することが報告されている。本研究では、ラットを用い、以下の2点の結果を得た。(1)呼吸器線毛細胞の線毛部にASIC2の発現が観察された。(2)呼吸器線毛細胞のASIC2の発現は胎仔期より観察された。以上のことから、呼吸器の線毛細胞には出生時よりASIC2が発現しており、気道内における酸性環境を感知する機能を有していることが推察された。

研究成果

• [雑誌論文] Expression and localization of tricellulin in human nasal epithelial cells in vivo and in vitro. (2009)
  • 著者名/発表者名: Ohkuni T, Kojima T, Ogasawara N, Masaki T, Ninomiya T, Kikuchi S, Go M, Takano K, Himi T, Sawada N
  • 雑誌名: Med. Mol. Morpho. 42 ページ: 204-211
  • 査読あり
• [雑誌論文] Expression of ASIC2 in ciliated cells and stereociliated cells. (2008)
  • 著者名/発表者名: Kikuchi S, Ninomiya T, Kawamata T, Tatsumi H
  • 雑誌名: Cell Tissue Res 333 ページ: 217-224
  • 査読あり
• [雑誌論文] Expression of tight junction proteins in epithelium including Ck20-positive M-like cells of human adenoids in vivo and in vitro. (2008)
  • 著者名/発表者名: Takano K, Kojima T, Ogasawara N, Go M, Kikuchi S, Ninomiya T, Kurose M, Koizumi J, Kamekura R, Murata M, Tanaka S, Chiba H, Himi T, Sawada N
  • 雑誌名: J. Mol. Histol 39 ページ: 265-273
  • 査読あり
• [雑誌論文] The change of grip strength in a patient with congenital myotonic dystrophy over a 4-year period. (2008)
  • 著者名/発表者名: Kikuchi S, Kozuka N, Uchida E, Ninomiya T, Tatsumi H, Takeda H, Tachi N
  • 雑誌名: J. Jpn. Phys. Ther. Assoc. 11 ページ: 23-27
  • 査読あり
• [学会発表] マウス末梢髄鞘におけるtricellulinの発現 (2010)
  • 著者名/発表者名: 菊池真, 二宮孝文, 小島隆, 辰巳治之
  • 学会等名: 第115回日本解剖学会総会
  • 発表場所: 盛岡市(岩手)
  • 年月日: 20100328-20100330
• [学会発表] 脊髄神経根におけるMyelin Protein Zeroの発現:神経根と脊髄移行部における微細構造の観察 (2010)
  • 著者名/発表者名: 二宮孝文, 菊池真, 舘延忠, 辰巳治之
  • 学会等名: 第115回日本解剖学会総会
  • 発表場所: 盛岡市(岩手)
  • 年月日: 20100328-20100330
• [学会発表] 胎生期ラット鼻中隔上皮線毛細胞におけるASIC2の発現 (2009)
  • 著者名/発表者名: 菊池真, 二宮孝文, 市川量一, 新見隆彦, 辰巳治之
  • 学会等名: 第114回日本解剖学会総会
  • 発表場所: 岡山市(岡山)
  • 年月日: 20090328-20090330
• [学会発表] 脊髄神経根におけるMyelin Protein Zero (MPZ)の発現と神経線維の形態的特徴 (2009)
  • 著者名/発表者名: 二宮孝文, 菊池真, 新見隆彦, 市川量一, 辰巳治之
  • 学会等名: 第114回日本解剖学会総会
  • 発表場所: 岡山市(岡山)
  • 年月日: 20090328-20090330
• [学会発表] 登上線維を除去した場合における小脳プルキンエ細胞の樹状突起のシナプス構築の発生過程 (2009)
  • 著者名/発表者名: 市川量一, 菊池真, 新見隆彦, 二宮孝文, 辰巳治之, 渡辺雅彦
  • 学会等名: 第114回日本解剖学会総会
  • 発表場所: 岡山市(岡山)
  • 年月日: 20090328-20090330
• [学会発表] 変異aprataxin導入培養ラット末梢神経における髄鞘形成 (2008)
  • 著者名/発表者名: 堀本佳誉, 菊池真, 小塚直樹, 舘延忠
  • 学会等名: 第50回小児神経学会総会
  • 発表場所: 港区(東京)
  • 年月日: 20080528-20080531
• [学会発表] 眼球運動失行を伴う失調症患者(689insT)の臨床症状 (2008)
  • 著者名/発表者名: 堀本佳誉, 菊池真, 小塚直樹, 舘延忠
  • 学会等名: 第43回日本理学療法学術大会
  • 発表場所: 博多市(福岡)
  • 年月日: 20080515-20080517