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2009 年度 実績報告書

「開発=保全」問題に直面したコミュニティにおける住民意志決定のメカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 20700673
研究機関首都大学

研究代表者

鈴木 晃志郎  首都大学東京, 都市環境科学研究科, 助教 (90448655)

キーワード鞆の浦 / 鞆地区港湾整備事業 / 港湾架橋問題 / 住民運動 / 景概保全 / 公共事業 / コミュニティ
研究概要

本研究は,福山市鞆町(=鞆の浦)における港湾架橋問題を対象とする。これまで代表者らは,各種資料の分析および聞き取り調査をもとに,1. リーダーの交代によって架橋反対運動の戦略が劇的に変わった,つまり外部有識者や学識経験者,全国レベルの募金や署名活動などを有効に活用し,いわば「外からの声」で事業の白紙撤回をめざす方法になってきたこと,2. このとき全国から反対の声を挙げたのは,歴史的建築や土木遺構などハード面の景観を専門とする有識者や文化人が多く,鞆の価値が特定の側面からのみ測定される契機となったこと,などを明らかにした。一方,多数派であるらしい推進派の声は全く外には届かず,その理由は3. 鞆の社会風土が持つ年功序列・家父長制的な性格と,強固なウチ/ソト意識により,そもそも鞆町内の問題で外部の者に同意を求めるという意識が働かなかったためらしいことも分かった。
そこで代表者らは,問題の当事者である地域住民がこの事業に対しいかなる感情を抱いているのかを,科学的な手続きに則って明らかにすることが必要であると考えた。2年目にあたる本年度は,その調査結果を学会等で公表し,住民間の合意形成に向けた土壌づくりを中心に行った。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 備考 (4件)

  • [雑誌論文] ポリティクスとしての世界遺産2010

    • 著者名/発表者名
      鈴木晃志郎
    • 雑誌名

      観光科学研究 3

      ページ: 57-69

    • 査読あり
  • [雑誌論文] メディア誘発型観光の研究動向と課題2009

    • 著者名/発表者名
      鈴木晃志郎
    • 雑誌名

      日本観光研究学会全国大会講演論文集 24

      ページ: 85-88

    • 査読あり
  • [学会発表] メディア誘発型観光の研究動向と課題2009

    • 著者名/発表者名
      鈴木晃志郎
    • 学会等名
      日本観光研究学会
    • 発表場所
      立教大学
    • 年月日
      2009-11-21
  • [備考]

    • URL

      http://www.jstage.jst.go.jp/article/ajg/2008s/0/2008s_9/_article/-char/ja/

  • [備考]

    • URL

      http://www.jstage.jst.go.jp/article/ajg/2009s/0/2009s_12/_article/-char/ja/

  • [備考]

    • URL

      http://koshirosuzuki.web.fc2.com/jitr2009.pdf

  • [備考]

    • URL

      http://koshirosuzuki.web.fc2.com/proiect.html

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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