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2011 年度 実績報告書

日本近世における宗教をめぐる通念の形成と変容

研究課題

研究課題/領域番号 20720168
研究機関岐阜大学

研究代表者

朴澤 直秀  岐阜大学, 地域科学部, 准教授 (70377696)

キーワード日本近世史 / 宗教史 / 宗教施設と地域社会 / 教団組織 / 中小寺社領主 / 取上寺 / 諸寺院条目
研究概要

本年度は、これまでの研究で得られた知見を踏まえ、史料調査と分析とを進めた。原史料等の調査については、神戸市文書館・神戸市立中央図書館・神戸市立博物館・神奈川県立公文書館・滋賀県米原市成菩提院などで行った。そして、具体的な争論を素材とした、地域社会と宗教施設との関係に関する検討、中小寺社領主と幕藩権力との関係に関する素材発掘、宗教政策をめぐる情報流通のあり方と、教団の慣習をめぐる検討、宗教をめぐる通念と関わる、偽法令に関する検討などを進めた。
成稿に至った成果として、智山勧学会編『近世の仏教-新義真言を中心として-』(青史出版)に、論文「近世新義真言宗の寺院組織と制度-教団組織と寺院との関係-」を公表した。本論文では、新義真言宗教団における「取上寺」制度について具体的に明らかにし、「無住契約」「移転寺」制度を含めて、地域的教団組織と、全国的教団組織との関係、その展開について分析した。また、共著「米原市柏原成菩提院の紹介と解説(二)」において、中小規模の寺社領主ないし寺社領の特質に関わる史料を紹介した。
なお、宗教関係偽法令に関して、「宗門檀那請合之掟」にしばしば併載される代表的な史料「諸寺院条目」につき、考察を深めた。これについては早期の成稿・公表を予定している。また、地域社会と、教団編成を外れた「寺院」との関係に関する分析についても早期の成稿を期している。これらを含め、さらに通時的展望を意識しつつ、本研究の成果を敷衍させていきたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 米原市柏原成菩提院所蔵史料の紹介と解説(二)2012

    • 著者名/発表者名
      青柳周一、朴澤直秀, 他4名
    • 雑誌名

      滋賀大学経済学部附属史料館研究紀要

      巻: 45(掲載確定) ページ: 43-62

  • [図書] 近世の仏教-新義真言を中心として-2011

    • 著者名/発表者名
      智山勧学会(編)
    • 総ページ数
      209-236
    • 出版者
      青史出版

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公開日: 2013-06-26  

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