研究成果は以下の2点である。第1に、2004年~2007年において減損会計基準を適用した日本企業について、減損処理の実態(回収可能価額の測定手続きの実態)を明らかにするとともに、回収可能価額の測定において使用価値の利用が少ない理由に関する仮説を構築・検証した。これは主要な学説や制度の当初の意図とは異なるものである。第2に、1998年~2002年にかけて行われた土地再評価の実態を明らかにするとともに、その測定値の信頼性に関する分析を行った。これにより、測定値の信頼性は測定者の動機に依存する可能性を示した。
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