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2009 年度 実績報告書

カリフォルニア州における言語マイノリティ教育の多様性と質の確保に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20730523
研究機関大阪市立大学

研究代表者

滝沢 潤  大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (20314718)

キーワード学校評価 / 言語マイノリティ / バイリンガル教育 / カリフォルニア州 / チャータースクール
研究概要

今年度は、昨年度予備調査を行ったバイリンガル教育(双方向イマージョン(TWI)プログラム)を実施しているサクラメント市のチャータースクール(CS)・Language Academy of Sacramento (LAS)校での再調査と、同じくTWIプログラムを実施するBowling Green Charter小学校、LASへの専門的な支援を行っているカリフォルニア州立大学サクラメント校およびカリフォルニアCS協会(CCSA)で調査を行った。LASおよびBowling GreenはともにCSであるが、LASは、独立型、Bowling Greenは従属型と呼ばれる。両者の違いは法律によって定義されたものではなく、多義的であるが、独立型であるLASは、Bowling Greenに比べてより大きな人事上の裁量権を有しており、TWIを実施するうえでより専門性の高いバイリンガル教員を採用できることが明らかとなった。ただし、LASはチャーターを更新し、そのアカウンタビリティを果たしているものの、LASおよびBowling Greenはともに、NCLB法にもとづく要改善校であり、英語と英語による学力向上のために様々な改善策を実施している。こうした状況のなかで学校改善の支援を行っているのが、カリフォルニア州立大学サクラメント校の教授陣である。教授らは、LASの教員養成、研修、児童・生徒の指導など、TWIを実施するうえでの専門的な支援を創設当初から継続的に行っている。さらに、LASはサクラメント校のバイリンガル教員養成の教育実習を引き受けると同時に、優れた教員の採用を確実にする相互協力の関係でもある。学区からの自律性の高い独立型CSでのTWIの実施には、サクラメント校からの専門的支援に加えて、CCSAが、その設立当初から学区との交渉、学校経営の法的、会計上の支援を行っており、教育の多様性を確保する手段としてのCSは、こうした専門的支援組織のネットワークによって支えられていることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 公教育における言語的多様性の実現-州民投票・提案227可決後のLanguage Academy of Sacramentoの取り組み-2009

    • 著者名/発表者名
      滝沢潤
    • 学会等名
      日本教育行政学会第44回大会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2009-10-17

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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