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2010 年度 実績報告書

カリフォルニア州における言語マイノリティ教育の多様性と質の確保に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20730523
研究機関大阪市立大学

研究代表者

滝沢 潤  大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (20314718)

キーワード言語マイノリティ / アカウンタビリティ / 双方イマージョン・プログラム / カリフォルニア州 / 学校評価
研究概要

今年度は、昨年度調査を行った双方向イマージョン・プログラムを実施するチャーター・スクール(CS) Language Academy of Sacramento (LAS)と、同じプログラムを実施し、別の市が設置する公立学校2校(Beamer Park小学校、Cesar Chaves小学校)の訪問調査を行った。今年度、LASに加えて、公立学校2校を調査対象として比較考察した理由は、昨年度までの研究成果として、公教育における言語的多様性を確保するうえで、バイリンガル教育の専門性をもった教員の採用について学校(LAS)が人事権を有していることが重要であることが明らかになっていたからである。Beamer Parkの場合は、教員採用に関する人事権を校長が有しているわけではないが、教育長との「パイプ」を通じて専門性の高い教員が優先的に配置されるよう学区の人事に関するルールを変更していた。Cesar ChavesがあるDavis市の各公立学校の人事権は校長が有しており、専門性の高いバイリンガル教員の確保が可能となっていた。また、平成20、21年度に続いて訪問調査を行ったLASは、過去、連邦のアカウンタビリティを果たすことができず、アカウンタビリティを重視する新しい教育長のもとでは次回のチャーターの更新が危惧されていたが、州のアカウンタビリティの達成が近隣の公立学校を大きく上回っていることから、学区からも信頼を得ていることが明らかとなった。しかし、連邦、州のアカウンタビリティの基準の違いとその意味について再検討することが今後の課題として残った。また、LASにおいては、双方向イマージョン・プログラムの実態調査のために授業観察と教員、保護者、校長等へのインタビューを行い、教育実践上の課題とその経営上での解決について検討を行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] アカウンタビリティ政策下における双方向イマージョン・プログラムの成果と学校評価の課題-カリフォルニア州を事例として-2011

    • 著者名/発表者名
      滝沢潤
    • 雑誌名

      教育行政学研究

      巻: 32号(掲載確定)

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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