研究概要 |
イネにおける雑種クロロシス遺伝子HCA1, HCA2 の染色体上の座乗位置を決定した.これらは, それぞれ第11 および12 染色体の短腕末端に座乗した.この領域は互いに重複する領域であることから, HCA1, HCA2 遺伝子が共に機能を喪失したときに雑種クロロシスが発現すると考えられた.また, イネ品種IR36 とジャマイカとの雑種F2 に見られる雑種弱勢現象のうち, ジャマイカがもつ劣性の原因遺伝子の座乗位置を第1 染色体長腕の約30kb に絞り込んだ.世界イネコアコレクション, 日本在来イネコアコレクションにおける上記生殖隔離遺伝子の分布を調査し, これら遺伝子の起源を考察した.
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