研究課題
本研究では、炎症性サイトカインによる脂肪細胞機能障害の抑制作用をもつ食品由来の機能性ポリフェノールに着目し、その抑制作用機構の検討を行うことを日的とした。マウス由来脂肪細胞株である3T3-L1に分化誘導剤を添加することにより分化させた後、食品由来の数種類のポリフェノール類を細胞に投与した。その後、炎症性サイトカインの一種であるTNF-αを添加し、数時間培養した細胞からtotal RNAを回収した。このtotal RNAを用いて、DNAマイクロアレイを行い、遺伝子プロファイルの解析を行った。その結果、クルクミノイド類などのポリフェノール類に炎症関連遺伝子発現の抑制傾向がみられた。また、実験に使用したポリフェノール類により、炎症関連遺伝子の発現プロファイルに違いがあることが明らかになった。現在、ポリフェノール類による脂肪細胞における炎症抑制作用機構の違いについて、詳細な解析を進めている。
すべて 2009
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Functional Food 第7号, Vol.3, No.1
ページ: 53-57