研究課題
若手研究(B)
本研究では、微小管の基本的な動態、およびtubulinのGTPase活性に対するクロライドイオンを始めとする様々な陰イオンの影響を検証し、以下のことを明らかにした。1 微小管の重合に対する各種陰イオンの影響試験管内においてtubulinを各種の陰イオン(Cl^-、NO_3^-、Br^-、F^-、I^-、gluconate)存在下で重合させると、Cl^-、F^-、gluconate存在下でよく重合し、NO_3^-、Br^-、I^-存在下では弱い重合が観察された。2 tubulinのGTPase活性に対する陰イオンの影響tubulinの持つGTPase活性を各種の陰イオン存在下で測定すると、盛んな重合が見られたCl^-、F^-、gluconate存在下で活性が低く、弱い重合しか見られなかったNO_3^-、Br^-存在下で高い活性が見られた。これらの結果から、Cl^-、F^-、gluconateなどによりtubulinのGTPase活性が抑制され、それを介して微小管の伸長が促進されていることが示唆された。
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