研究課題
若手研究(B)
正常組織に存在する組織幹細胞とがん幹細胞の共通性に着目し、マウスの大腸腫瘍におけるがん幹細胞の存在を検討した。はじめに、正常大腸組織における細胞の分化および増殖の制御機構を検討し、β-カテニンの高度な発現誘導によりにより幹細胞が出現し、同細胞は遅い細胞周期を示すことを明らかにした。次いで、マウスの大腸腫瘍におけるβ-カテニンの発現と細胞周期を検討し、周囲のがん細胞よりもβ-カテニンを強く発現し、かつ遅い細胞周期を示す幹細胞様の細胞が存在することを見出した。
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