高齢者に対して個別に、効率良く整容・美容ケアサービスを提供するためには、多職種が参加できる整容・美容に関する標準的・包括的ケアマネジメント法の確立が必要である。本研究では、そのためのケアマネジメントツールを開発し、その効果の検証を行った。ツールはカルテとガイドに分かれ、カルテではアセスメントに必要な項目を抽出した。ガイドはカルテに対応するケアオプションをコード化したものである。このケアマネジメントツールを用いて、高齢者介護施設1か所の看護・介護職員全員(29人)を対象に教育を実施した。その結果、教育後3週間後にドライヤーの使い方、スキンケアの仕方、鼻や耳のケアの仕方等について望ましい態度・技能の変容が確認され、その変容は12か月後も維持された。
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