DNAマイクロアレイを用いて、ALSマウスモデルの脊髄でのmRNAの変動を解析した。脊髄を構成する細胞群別発現プロファイルにより、225個の変動遺伝子のうち159個の遺伝子がマイクログリアに多く発現していた。マイクログリア特異的に発現しているMMP12がSOD1^<G85R>マウスで22.8倍の上昇を示したが、SOD1^<G93A>マウスとMMP12ノックアウトマウスの交配実験では、生存日数に影響を認めなかった。また、マイクログリアの遊走に関与するP2X4ノックアウトマウスとの交配実験では、雌に生存期間が延長する傾向を認めた。
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