本研究では、脊索性髄核細胞を有するラットおよびウサギ、軟骨性髄核細胞を有するウシの髄核細胞を使用し、これら動物種の髄核細胞の形態学的特徴、並びに細胞代謝の指標である乳酸産生量、^<35>S-sulphate を用いたプロテオグリカン (PG) 合成能、及びdimethylmethylene blue assay を用いたグリコサミノグリカン (GAG) 産生量の違いについてin vitro で検討した。その結果、三次元培養下で観察した髄核細胞の乳酸産生量、PG 合成能及びGAG 産生量は、ラットとウサギではウシに比べ明らかな高値を示し、脊索細胞の細胞代謝活性の高さを示す結果を認めた。
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