複合性局所疼痛症候群の高次運動機能障害評価とその機構解明

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20791073
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 麻酔・蘇生学
• 研究機関: 大阪大学
• 研究代表者: 植松 弘進 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (70467554)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: 疼痛治療学

研究概要

complex regional pain syndrome(CRPS)とその他の神経障害性疼痛患者を対象に、視覚系と体性感覚系(疼痛)のcross-modalityについての心理物理実験を行い、CRPS患者においては疼痛によって視空間認知が障害されている一方で、その他の神経障害性疼痛患者では視空間認知の障害が認められないことを明らかにし、このような視空間認知の障害がCRPS患肢の運動障害にも影響を与えることを明らかにした。

研究成果

• [雑誌論文] 幻肢痛の発症における大脳運動野の関与 (2010)
  • 著者名/発表者名: 住谷昌彦, 宮内哲, 植松弘進, 他
  • 雑誌名: 麻酔 9 ページ: 1364-1369
  • 査読あり
• [雑誌論文] Complex regional pain syndrome (CRPS)の中枢神経機能異常と新規治療 (2010)
  • 著者名/発表者名: 住谷昌彦, 宮内哲, 植松弘進, 山田芳嗣
  • 雑誌名: 臨床脳波 52 ページ: 549-555
  • 査読あり
• [雑誌論文] 錯視を用いた疼痛に対する注意の定量化(第一報:基本的発見) (2010)
  • 著者名/発表者名: 植松弘進, 住谷昌彦, 柴田政彦, 他
  • 雑誌名: PAIN RESEARCH(0915-8588) 25(2) ページ: 95
• [雑誌論文] 錯視を用いた疼痛に対する注意の定量化(第二報:脊髄刺激療法の効果:case-series study) (2010)
  • 著者名/発表者名: 住谷昌彦, 植松弘進, 他
  • 雑誌名: PAIN RESEARCH(915-8588) 25(2) ページ: 100
• [雑誌論文] 脳機能画像における痛覚認知機構の解析筋由来の痛みと皮膚由来の痛みの比較検討. (2010)
  • 著者名/発表者名: 植松弘進, 柴田政彦, 他
  • 雑誌名: PAIN RESEARCH(0915-8588) 25(2) ページ: 81
• [雑誌論文] Complex regional pain syndrome (CRPS) impairs visuospatial perception, whereas post-herpetic neuralgia does not : possible implications for supraspinal mechanism of CRPS. (2009)
  • 著者名/発表者名: Uematsu H, Sumitani M, et al.
  • 雑誌名: Ann Acad Med Singapore. 38(11) ページ: 931-936
  • 査読あり
• [雑誌論文] One intact hand is the window on the other phantom hand. (2009)
  • 著者名/発表者名: Sumitani M, Uematsu H, et al.
  • 雑誌名: Pain Med 2009. 10 ページ: 232-233
• [雑誌論文] Dissociation between space and number representations in pathologic pain patients. (2009)
  • 著者名/発表者名: Sumitani M, Misaki M, Uematsu H, et al.
  • 雑誌名: Pain Prac 2009 9 ページ: 46
• [雑誌論文] 遅発性筋肉痛(DOMS)における脳内活動の変化fMRIによる検討 (2008)
  • 著者名/発表者名: 松田陽一, 柴田政彦, 住谷昌彦, 植松弘進, 他
  • 雑誌名: PAIN RESEARCH (0915-8588) 23(2) ページ: 95
• [雑誌論文] 幻肢を準客観的に評価する方法の開発 (2008)
  • 著者名/発表者名: 住谷昌彦, 植松弘進, 柴田政彦, 他
  • 雑誌名: PAIN RESEARCH(0915-8588) 23(2) ページ: 77
• [雑誌論文] CRPSの運動機能障害は高次脳機能由来か?(1例の上肢運動解析) (2008)
  • 著者名/発表者名: 住谷昌彦, 植松弘進, 他
  • 雑誌名: 日本ペインクリニック学会誌(1340-4903) 15(1) ページ: 46
• [学会発表] Human brain activation associated with mechanical muscle stimulation. (2010)
  • 著者名/発表者名: Uematsu H, Shibata M, et al.
  • 学会等名: I International Association for the Study of Pain
  • 発表場所: Palais des Congres de Montreal, Quebec, Canada
  • 年月日: 2010-08-31
• [学会発表] 錯視を用いた疼痛に対する注意の定量化(第二報:脊髄刺激療法の効果) (2010)
  • 著者名/発表者名: 住谷昌彦 植松弘進, 他
  • 学会等名: 日本疼痛学会
  • 発表場所: 国立京都国際会館
  • 年月日: 2010-07-03
• [学会発表] 脳機能画像における痛覚認知機構の解析-筋由来の痛みと皮膚由来の痛みの比較検討 (2010)
  • 著者名/発表者名: 植松弘進, 他
  • 学会等名: 日本疼痛学会
  • 発表場所: 国立京都国際会館
  • 年月日: 2010-07-03
• [学会発表] 錯視を用いた疼痛に対する注意の定量化(第一報:基本的発見) (2010)
  • 著者名/発表者名: 植松弘進, 他
  • 学会等名: 日本疼痛学会
  • 発表場所: 国立京都国際会館
  • 年月日: 2010-07-02