研究概要 |
軸索内物質としてNmnat1とその下流物質であるNADが、TNF-α誘発視神経障害に先行し視神経内で減少すること、しかしそれらは網膜では変化がないことが判明した。外因性のNADにより、TNF-αによる軸索数減少は有意に抑制され、microtubulesの構造も保たれた。NADによりTNF-αによるマイクログリアの活性は有意に抑制された。一方、軸索の周りのオリゴデンドロサイトのp-CREBとBDNFが軸索保護機構に関わっていることが判明した。このように軸索保護機序を軸索側の因子と周りのグリア側の因子から解明した(J Neuropathol Exp Neurol, 2009; Acta Neuropathol, 2009)。
|