これまでに独自に開発した寝床における活動・休息状態をより正確に把握でき、非拘束かつ極めて安価な体動検知パネル及びそれを用いたモニタリングシステム(以下、体動検知システム)を開発した。本研究では体動検知システムの臨床での試験運用を目指し、体動検知パネルによる体動の計測及び記録に必要な装置の基本構成を明らかにした。また、センサーが感知する体動と睡眠時脳波との関連性を明らかにすることにより、体動検知システムによって睡眠深度を推定することが可能であることが明らかとなり、体動検知システムによって得られるデータを活用し、寝ている人のベッド上での寝返りなどの動きの大きさや睡眠の深さを推定する方法を考案した。情報端末に体動の大小や睡眠深度を表示することで、高齢者等の睡眠管理や安全対策に活用できる。
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