本研究は、2型糖尿病患者が運動療法を継続できるようになるための看護教育プログラムの開発に向けて、運動療法を継続している2型糖尿病患者の運動療法のとらえ方と経験を質的に明らかにし、先行研究で描かれた「運動療法継続の仕組み」を完成させることを目的に行った。その結果、運動療法を≪糖尿病を持つ体へのいたわり≫ととらえるようになる過程には、4つのカテゴリーが関連しており、≪身体管理の必要性を再認識≫を通して、≪糖尿病を持った自分の将来への想像と受け止め≫が生じ、同時に反するように≪運動療法が行える喜びと誇り≫を感じ、その結果≪自分の身体への願望と決意≫が生じていた。
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