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2010 年度 研究成果報告書

妊婦のむくみを下肢に限局したSBIA法で解明する

研究課題

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研究課題/領域番号 20791735
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 生涯発達看護学
研究機関関西看護医療大学

研究代表者

松田 かおり  関西看護医療大学, 看護学部 (80363993)

研究期間 (年度) 2008 – 2010
キーワードむくみ / 対処法
研究概要

女性にとってむくみ(下肢浮腫)は日常的におこるマイナートラブルであり、妊婦においても健康な妊婦でも70~80%、妊娠高血圧症候群妊婦では約85%に浮腫が認められるほどである。臨床的には、体重の増加と浮腫の程度を脛骨稜を手指で圧迫して判定している。しかし、その判断、方法は主観に左右され正確に定量化されていない。また、対処法の効果についても検討されているものはほとんどない。本研究目的は、妊婦の下肢浮腫を部位別多周波生体電気インピーダンス法(SBIA法)を下腿に限局して用いて下腿水分の細胞内外比で評価し、その改善法を検討することである。
1)合併症のない健康な妊婦の調査を行った。縦断的に調査した研究対象者においても、妊娠高血圧症候群、貧血などの合併を起こした者はいなかった。また、部位別多周波生体電気インピーダンス法(SBIA法)を実施中に気分不良や起立性低血圧を起こした対象者は見られなかった。今回の対象者の中には脛骨稜を手指で圧迫して判定する浮腫の程度では、++の判定になる症例はいなかった。調査の結果、妊婦のむくみ(下肢浮腫)の自覚と部位別多周波生体電気インピーダンス法(SBIA法)から算出した細胞外液量は相関を認めた。以上から、SBIA法における妊婦の個体のむくみの客観的評価は今後有用であると考えられる。
2)成人女性への対処法の検討の結果、下肢挙上は、仰臥位に比べ、SBIA法においても、自覚的にもむくみは軽減した。また、足浴において、グレープフルーツオイルの有無で比較検討したところ、むくみの改善はグレープフルーツオイルの有無で統計的に差は認めなかった。しかし、足浴は、自覚的にもSBIA法によってもむくみに効果的であった。以上から、下肢挙上および足浴の効果が客観的にも明らかとなった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 体肢の体水分量に月経周期が与える影響2010

    • 著者名/発表者名
      松田かおり, 畑優樹, 秋山友美, 藤井真奈, 大前友里惠, 大林由佳, 榎本あや, 山田陽介, 走井裕香子, 大久保友香子, 眞鍋えみ子, 木村みさか
    • 雑誌名

      京都府立医科大学看護学科紀要 19

      ページ: 29-34

  • [学会発表] Psychosomatic examination of foot bath with essencial oil for women.2010

    • 著者名/発表者名
      Kaori Matsuda, Yurie Omae, Yuka Obayashi, Yukako Okubo, Emiko Manabe
    • 学会等名
      16th International Congress of the International Society of Psychosomatic Obstetrics and Gynecology
    • 発表場所
      Venezia
    • 年月日
      20100800
  • [学会発表] 月経周期におけるむくみの解析2010

    • 著者名/発表者名
      松田かおり, 大久保友香子, 眞鍋えみ子
    • 学会等名
      日本助産学会第24回大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20100300
  • [学会発表] 下肢のむくみに対する対処法の検討2009

    • 著者名/発表者名
      松田かおり, 大久保友香子, 眞鍋えみ子, 岩破一博, 北脇城
    • 学会等名
      第51回日本母性衛生学会大会総会・学術集会
    • 発表場所
      石川
    • 年月日
      20091100
  • [備考] ホームページ等

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公開日: 2012-02-13   更新日: 2016-04-21  

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