研究課題
基盤研究(A)
本研究は、環境法の領域でこれまで主張されてきた環境権、コミュニティの権利、将来世代の権利と自然の権利との理論的・制度的異同の分析により、自然と人間の権利の体系化の可能性を模索するものである。環境法にて主張されてきた多様な権利を相互に相対化し位置付けることで環境法の体系化を試みる重要な研究である。自然の権利について、理論面及び制度面から研究するものであり、海外では議論や判例があるが、日本では包括的な研究が行われていない新しい領域に取り組む意欲的な課題である。現在、官民挙げて積極的に推進されている、SDGsの取組を促進していく上でも学術的・社会的な意義が認められる。