研究課題
基盤研究(A)
本研究は、多民族・多宗派の諸国における選挙暴力の原因を探ることを目的とする。バルカン、中央アジア、東南アジア、中東、アフリカという5地域からそれぞれ1ヵ国ずつを選び、(1)計量テキスト分析、(2)サーベイ実験、(3)実験室実験という3つの方法を用いて選挙暴力の因果関係を分析する。選挙に関連した政治暴力という重要なテーマについて、既存の研究のように定性的データやイベント・データ、世論調査データによってアプローチするのではなく、比較政治学の最新の手法を用いて分析しようとする、きわめて意欲的な研究である。文脈を異にする5つの国の比較によって、視野の広い知見が得られることが予想される。研究成果の国際的発信が期待される。