研究課題
基盤研究(A)
本研究は、パネルデータによる構造推定や民間転職仲介会社の業務データを用いた実装実験の実施を通して、キャリア形成の場としての日本の転職市場の効率性および転職仲介の過程を理論的・実証的に分析し、それらを踏まえた具体的な効率的転職仲介事業モデルの提案と効率的転職市場整備のための政策提言を行うことを目的としている。日本において流動化しつつある労働市場を通じたキャリア形成という、社会的意義が大きくかつ十分に解明が進んでいないテーマを扱っている。また、転職仲介の実装実験を行う点など、新規性があり学術的な独自性も高い。転職市場におけるよりよい制度設計、政策形成の道を探る本研究成果の幅広い学術および社会への波及効果が期待される。