研究課題
基盤研究(A)
アジアの高等教育イノベーションを、国家間・大学間の競争と協力という2つの側面から総合的・多面的に分析する統合的な地域研究である。アジアの高等教育が水平的な「連結性(connectivity)」を強める中で、いかにして国際競争力を高めてきたか、科学技術の発展に寄与してきたのかについて、アジア特有の高等教育モデルを提示する。東南アジアの大学では、中国など多くの国の大学とダブルディグリー、デュアルディグリーを先んじて設定し、大学ランキングを向上させてきたことはよく知られている。本研究では、それがいかに大学の国際競争力を高め、科学技術発展に対する先導的な成果を上げているかを示し、日本の高等教育ビジョンを策定する典拠を与えることが期待される。