研究課題
2020年度は,琵琶湖において京都大学生態学研究センターによりかつて採取され,当研究センターの倉庫にホルマリン漬けとして長期保存されている生物アーカイブ試料の中から,本研究に適した試料の選択を行った。新型コロナ感染症の感染拡大のため現地で議論しながら試料を選択をすることはできなかったため,本研究の分担者らとオンライン上で議論しながら多量の試料アーカイブの中から,本研究に適した試料の選択を行った。それらは1962年から1963年(昭和37-38年)に琵琶湖内において採取されたイサザ,フナ,カマツカ,カジカ,ゼゼラ,ハスなどの魚類である。それらの試料の一部をアーカイブ試料保存瓶から移送用の瓶に移し替えた後,それらの試料は京都大学生態学研究センター(木庭)から海洋研究開発機構(大河内)に送付された。送付された試料の切り分け,ホルマリン抜きを行った後,アミノ酸の抽出など分析作業を開始した。本年度の終盤には,一部の試料について,各アミノ酸の窒素同位体比を測定する直前にまで到達した。
3: やや遅れている
新型コロナ感染症拡大のため,職場への出勤制限がかかったため,研究の進捗は予定よりやや遅れている。しかし3年全体の進捗として考えた場合,リカバーできる範囲にある。
2020年度に選択し処理した琵琶湖の魚類試料から抽出したアミノ酸の窒素同位体比の測定を行う。またアミノ酸の窒素および炭素同位体比分析法の改良について進める。
研究者が所属している部署のweb pageであり,1ヶ月に1回更新されている
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 5件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 備考 (1件)
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